妊娠出産はやっぱり奇跡で、「思い通りに」「順調に」いくこと自体も奇跡なのだなあと感じさせられます。
そう感じるほどに、自分もいろんな妊娠・出産の事件を体験してきました。
が、今母子ともに健康に生きられているのは、本当にありがたいこと。
現代医療には、心の底から感謝です。
ただ、医療が及ばない「つわり」に、わたしにとって妊娠期の最大の苦しみはありました。
妊娠、出産、2年間の育児を通して、一番辛かったこと
- 妊娠の10ヶ月間
- 出産
- 2年間の育児
今までにこれらを経験してきて、なかでも自分にとってぶっちぎりで一番辛かったのが「つわり」でした。
最近は、長男(2歳)のイヤイヤ期も始まってめちゃくちゃ大変ではあるのですが、それでもまだつわりの辛いレベル記録(?)を破る気配はありません。
人生で1番の苦しみ
「つわり」…
それは、わたしにとって人生1番の苦しみでした。
人生で苦しかったことを思い出してみると…
- 中学の時に、仲間はずれにされた期間
- アメリカ留学中、虐待ファミリーの家に7ヶ月滞在してたこと
- タイで謎の熱帯性マラリアにかかった疑惑で(後からツツガムシ病だったと判明)、命を落とす覚悟を決めた夜
- アフリカで3ヶ月間、治安との恐怖と闘いながらなぜか一人旅をしていたこと
などなど。
いろいろと思い出します。
育児も大変なことの連続で、
- 授乳中の1年間、慢性的な乳腺炎に悩まされたこと
- 2年間、夜通し寝られる日が1回もない(ずっと寝不足状態)
など、大変です。
やっぱり、どれと比較してもつわりが一番なのです。
暗黒の日々
つわりは、わたしから心身の自由と希望を奪い取りました。
そしてとにかく24時間、ひどい吐き気とめまい、空腹と苦しさに耐え続けないといけないこと。
その終わりが見えない苦しみ。
それが本当に辛くて、
- 「できる限り意識を無くしていたい」
- 「この世から消えたい(というか冬眠したい)」
- 「誰か、つわりが終わる日までわたしを冷凍保存してくれないかな」
と祈り続けるような日々でした。
この世で起きている何ごとにも全く興味が持てず、
今まで当たり前にできていたこと全てのハードルが高くなり、
自分の力ではなにもできないように感じる…。
人によって何を辛いと感じるのかは違うと思うのですが、つわりに付随する苦しみは本当にわたしにとって辛いものでした。
つわりをなくしてくれるなら、100万円払う!!
つわりで意識が朦朧とする中で、
「今、100万円払ったらつわりを終わらせてくれるって言われたら、すぐに払うなあ」
なんてことを考えていました。
当時は、「自分はつわりで頭がおかしくなっているから、そう思うのかな?」と思っていましたが…
もし次に妊娠することがあれば絶対に「100万円払う」一択です。
あの苦しみが100万円で消えるなら、、、全然100万円以上の価値があります!!
100万円貯まるまで、頑張って働ける!!
でも、そうはできないのが現実。
これだけ医療が発展しても、つわりを防ぐ方法はないし、改善する有効な方法もほとんどないのが信じられません。
次の妊娠を躊躇する一番の理由は「つわりが辛過ぎた」から
今は2人目を妊娠中ですが「もう3人目はムリ!」と思っています。
その1番の理由が「つわりをもう一度体験しないといけない可能性が高いから」。
二人目だと楽になるよ〜と聞いていて希望を持っていたものの、結局全然楽にはならず、相変わらず辛い日々でした。
子供を産むハードルが高い
自分が4人兄弟で、いっぱい兄弟がいるのは楽しいので、子沢山だといいなあ〜なんて気軽に考えていましたが…
「つわりがある」というそれだけで、子供を産むハードルのなんと高いこと…。
世間では、
「子供一人を育てるのに〇千万円かかるから、気軽になんて産めない」
という言葉をよく聞きます。
が、
そもそも妊娠中に「つわりの壁」がある時点で、わたしにとっては子を産むことはとんでもない偉業なのです。
「自分、頑張った!!!!偉い!!!!」
と褒め称えたいくらいです。
つわりが解消されれば、出生率も上がるよたぶん。
つわりが辛かった周りの人の言葉を聞いていると、
「つわりが怖いから次の妊娠は考えられない」
という人も(意外と?)結構います…!
もちろん「子育てにおける経済的な負担」を軽くすることでも、出生率はしっかり上がると思うのですが、
意外と「つわりに有効な対策が発明される」だけでも、それまで2人目、3人目を躊躇してきた人たちの妊娠を促し、少子化対策につながる可能性はあると思います!
世界のどこかで「つわり」について研究している医療関係者や研究者が、たくさん助成金や研究補助金をもらえて、研究を進められますように!!!!
(自分が億万長者になったら、そういう研究に寄附したい。)